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のんびりとした日記です。半分だけ月がのぼってしまうような空にふといろいろかんがえてしまいます。
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【中国】8月15日、首相参拝を南京で知る(下)

中国人の生活・文化・歴史 番外編(下)-深町英夫(中央大学経済学部教授)

 「大刀を“鬼子”どもの頭に振り下ろせ!」

 1995年夏、「抗日宣伝」の嵐が吹き荒れる中国で、私は何度この歌を聞いたろう。最後は「殺せ!」という掛け声で終わるこの歌はテレビで一日中繰り返し流れていたし、街頭でも度々耳にした。“鬼子”が日本人を指すことは言うまでもない。

 90年代の中国ではパソコンや携帯電話の普及率はまだ低くインターネット利用者も少数だったため、今より強い当局の統制下にあったテレビ等の媒体が世論形成に決定的な影響力を持っていた。89年6月4日の天安門事件当時はまだ幼すぎたために現体制を疑うことを知らず、90年代にそのような「抗日宣伝」の洗礼を受けて育った若者たちが21世紀に入ってPC・携帯・ネット等の比較的自由な媒体・通信手段を手に入れたとき、彼らの一部が、必ずしも当局の動員・使嗾を受けたわけではなく、むしろ「自発的」にかつて刷り込まれた反日思想を声高に叫ぶようになったのだろう。それが04年から05年にかけて一連の事件として爆発し、国際社会における中国のイメージが損なわれたということもあって、本コラム(上)・(中)で述べた通り、胡錦濤政権はいま、世論の沈静化に努めているのではないか。

■江沢民訪日の残したトラウマ

 98年11月、日本を訪問した江沢民国家主席(当時)の過去の戦争を巡る強硬な態度は、日本人に強い衝撃を与えた。歴史認識を巡っては多様な見解があるとはいえ、概ね過去の侵略戦争を深く反省し、それ故にこそ多大な経済・技術援助を提供しつつ多数の留学生を受け入れることで、中国の発展に貢献してきた国交正常化以来36年間の営為が、そして何より平和憲法に基き1度も他国と戦火を交えることのなかった戦後50余年の平和国家としての歩みが否定された、と日本人には感じられたのである。

 このときの無力感・徒労感が、人によっては「右傾化」と捉える方向へと、日本人の対中態度を転じさせたように思われる。「中国は絶対に日本を赦さない。だから中国には決して心を許してはならない」というわけだ。天安門事件後に政権の座に着いた江沢民氏が、統治基盤強化のために日本をスケープ・ゴートにしたという側面もあろう。親米反日的な彼の「歴史カード」外交はやがて中国当局内部で否定されたと聞くが、今度は江沢民チルドレンともいうべき若者たちの民間反日世論が日本人の対中感情を悪化させ、「中国に譲歩するな」とばかりに小泉首相の強硬姿勢を後押ししたのだろう。これはまさに、互いに敵意・不信を駆り立て合う悪循環ではなかろうか。

■囚人のジレンマとトラウマの連鎖

 ゲーム理論の「囚人のジレンマ」を靖国問題に関する日中関係に当てはめる試みは、既にいくつかなされているようだ。理屈っぽい話なので詳細は省くが、簡単にいえば、協力し合えばともに得をする筈の2人が、相互不信ゆえにお互いが相手を出し抜こうとして、結局2人とも損をするという理論である。これが日中関係に当てはまるか否かはともかく、私が気になるのは、相手から憎悪を向けられた側に残る心の傷だ。トラウマを負った者は相手が友好的態度に転ずる可能性を信じられず、自衛のために敵対的態度を採り、今度は相手の心に傷を負わせ、こうしてトラウマの連鎖という悪循環が生じることになる。中国人がときおり口にする「日本軍国主義復活」は日本の現状を知らぬ者の妄想だとしか日本人には思われないが、日本の侵略が中国人の心に与えた傷の深さを思えば、「歴史カード」としての側面はさておいて、その心情は理解可能だ。この悪循環を断ち切る第一歩は、まず自分たちがこのような構造に囚われているのだと自覚することだろう。

■南京――希望

 私の南京滞在はいたって平穏で、妻や母の心配はまったくの取り越し苦労だった。モダンな側面とともにレトロな趣もある魅力的な南京は、私が最も好きな中国の都市の1つだ。悲惨な過去を忘れることは絶対にできないが、決して「それだけ」ではない。週末を除いて毎日通った文書館を最後に立ち去るとき、顔見知りになった受付の老人に「日本へ帰るのか」と問われ、これから山東省に移動して学会に出席すると言うと、“一路順風(道中ご無事で)”と微笑んでくれた。こちらも“謝謝,再見”と微笑み返しながら、希望を捨ててはならないと思った。(執筆者:深町英夫)


(サーチナ・中国情報局)より引用

 

希望は南京にあり。トラウマの連鎖が起こす必然のミステリー新たな疑惑が次なる悲劇を呼ぶ、欺かれうらぎりが、、

なんのこっちゃ

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